
星に願いを、月に祈りを
軽やかで懐かしいメロディが、僕を呼んでいた。
それは十年以上前から、僕を呼ぶように鳴り続けていた。
音楽はいつだって、夜空に向けて放たれ続けていた。
球体は近付いていく。
かつて自分がいた場所に、銀色の球体は向かっている。
――ぽーん。
やがてその音が、クリアな音像を結んだ。
かつて旋律を志向した音が、銀色の世界に、静かに何かを告げた。
いつもありがとうございます。
『星に願いを、月に祈りを』、発売開始です!
(地域、流通事情などにより、書店に並ぶのは二、三日後になる場合があります)