2010年01月22日

イタチ退散、礼、スイレン咲いた地帯。

埼玉県、会社員、サさんからのお便り。


こんばんは。
以前(といってもだいぶ前ですが)
イタチの回文を投稿させて頂いたものです。
いつも楽しく、ブログを拝見させて頂いています!ありがとうございます◎

単行本を持っている好きな本が文庫になる時はお財布と相談しながらも
「でも、単行本を読んだときと今の自分は
何か変わっているかもしれないし!
今読むこの本はあの時の本と違う本だ!」
なんて理由で自分を納得させて、ついつい買ってしまいます。
「あなたがここにいて欲しい」とっても楽しみです。

なぜ急にメールをしようと思ったのか、考えながらメールを打っています。
たぶん最近のブログのお仕事の話や、好きと憧れの話などが、自分の中で何かつながったような気がします。

高校生のときの進路相談で、何も具体的な進路はなかったのに生意気にも「形に残る仕事がしたい」とだけ漠然と言っていました。
今、自分の仕事が「モノ」として形になりそうなのですが、それは自分以外の方たちの力が本当に大きくて、むしろ自分の力不足ばかりが目立ちもどかしく、じたばたとあがき浮き沈む毎日です。

そんな中で自分の好きな本の中の、日々のひとつひとつを慈しむような場面(たとえば心をこめて入れられたお茶や、アイロンをかけられたシャツ、教授の反復の歩調などなど)を思い浮かべると、心が凪ぎます。
落ち着け、落ち着け、息をゆっくり吸って、と言われているような気がするのです。

そんな風に考えていたら、思いました。
上の事例と並べて考えるのは大変恐れ多いのですが…、
自分の仕事が、今後の誰か一人にでも響く可能性があるものなら、逃げちゃいけない、誠心誠意、真心こめて、なんだろうな、と。

何だか、当たり前のことを、独り言のように書き綴ってしまいすみません。
一番お伝えしたかったのは、世に素敵な小説を生み出して下さってありがとうございます!ということでした。

深夜に長々と、大変失礼致しました。
寒い毎日ですが、どうぞお体にお気をつけ下さい。




とのこと。どうもありがとう!
寒い日々が続きますが、お互いゆっくり、頑張りましょうね。


文庫版『あなたがここにいて欲しい』のお知らせです。
発売は1月25日(月)、定価税込み¥500、文庫解説は、ついに! というか何というか、長嶋有さんです。 また後日、ちょっと詳しく告知します。


あと「小説すばる」で、『SING OUT LOUD』という小説連載が始まりました。こちらは隔月連載。「きらら」では『星に願いを、月に祈りを』を毎月連載中です。



Posted by nakamurakou at 13:27