2007年02月07日

太陽を覗く。

まだ怪獣ケシゴムとかが流行っていた頃のことです。
その日は、何十年に一回の特別な日、
太陽の一部が月によって隠れる、『部分日食』が見られる日でした。

ss親切な先生のクラスでは、前日からそのことがアナウ
ンスされていました。 当日、太陽を眺めるための、黒いフィルムが配られたクラスもありました。

だけど僕らは何も知りませんでした。


当日の放課後、ロクムシをして遊んでいると、校庭のところどころで、他の小学生が空を見上げています。彼らが何をしているのか、僕らには分かりません。


マッキー(仮名。現在岐阜県警刑事)が、素早く情報を仕入れてきました。
何でも今から太陽が欠けるらしい。それは凄いものらしい。黒くて薄いもので透かすように見るといいらしい。

太陽が欠ける…?

それがどういうことなのか、僕らにはイマイチ分かりません。
だけどそれは、いつもやっているロクムシより、エキサイティングなできごとに思えました。


段差のあるところに陣取り、僕らは空を見上げました。
空は快晴で、太陽は南にあります。
だけどそれは強烈に光り輝いていて、形を確認することなんてできません。
太陽を見続けることは、とても困難でした。

太陽が欠ける…?

ある者は黒い下敷きを取りだして、透かすように太陽を見てみます。
だけどそれでは通過する光が少なすぎました。
他にもいろいろ試してみましたが、うまくいきません。

僕らはだんだん無口になっていきました。
太陽が欠ける…。次第にそれはどうでもいいことのように思えてきました。
「ガチャガチャをやりたいんだけど、誰もお金を持っていない」
例えるならそんな時と同じ気分で、僕らは空を見上げていました。


そんな局面を打開したのは、イトー君(仮名。被デスラーパンチ数2位)でした。
両手を複雑な形に組んで空の一点を見つめていたイトー君が、
静かに、「見える」、と言いました。

イトー君(仮名)は、左手の人差し指と右手の人差し指と親指で小さい三角形を作って、その間から太陽を覗いていました。

そんなので見えるわけないじゃん、と僕らは思いました。
だけどマネしてやってみると、確かに太陽の形が見えた気がします。
イトー君(仮名)は誰にも何も教わらず、その方法を発見したのです。格好いい!

僕らは夢中になって、太陽を覗きました。
指の隙間が十分に小さく、そしてちょうどいい案配に光が遮られたとき、
瞬間的にですが、太陽はその形を、僕らに見せてくれました。ちゃんとくっきりと。

「見えた!」
僕が言い、マッキー(仮名)も言い、やがて大橋君や臼井君も言いました。
それは確かに、円の一部が丸く欠けた、日食の太陽の姿でした。



そんな太陽の眺め方は、目に悪いし危険なので、マネをしてはいけません。
だけどあの日、僕らは確かに日食を見たのです。

丸く欠けた太陽を、僕らは確かに見たのです。

  
Posted by nakamurakou at 06:12

2007年02月04日

ピンホールで覗くもの。

埼玉県、ヒトミさんからのお便り。


ピンホール効果について、私の見解をお話したいと思います。

私は中学校から突如視力が落ちてしまったんですが、
そんなとき友達から教えてもらった必殺技です。
左手の人差し指と右手の人差し指と親指で小さい三角形を作って覗き込むと、
はっきりと見えるようになるんです!!
初めてこれをやったときはびっくりしました。
黒板の文字が微妙に読めないときとか、この技を使ってました。

kk
とのこと。どうもありがとう。

僕も近視なのでよく分かるのですが、
小さい穴を通して見ると、確かに、
合わなかったピントが合うようになります。

テレホンカードの穴のようなもので、試してみると良く分かると思います。
目を細めるとモノが見やすくなるのも、一種のピンホール効果ですよね。
近視の人はよくやると思います。


それとはちょっと別の話なのですが、小学生の頃、
ヒトミさんと全く同じ方法で、ある特別なものを覗いたことがあります。
それはそれはもの凄く特別なものです。スペシャルです。


 この話の続きは次回に。
(あの頃はまだ近視じゃなかった…)
  
Posted by nakamurakou at 16:12

2006年02月08日

検証、県民なわとび。

『県民なわとび』というマスゲーム的なものを、小学生のときやらされた、
という話を以前に書いたのだが、初めて体験談らしきものが届いた。
神奈川県、みんとさんより。


びっくりしました!「県民なわとび」。
それが正式名称だったのですか! 小学生の時、やりましたとも!
全校児童が縄跳びを持って校庭に出ます。
そしてあの音楽「ちゃーららーららーららら・・」が流れ、皆でやるんです。 
確か市民センターとかいうところで大会もありました。出場しましたとも!
どうりで今まで、ここ神奈川でその話をしても誰も知らなかったわけですね。
あれは岐阜独自のものだったんですね? 
ラジオ体操と同じで 全国の小学生がやるものだと思っていました。

あと、中村さんは歯磨き体操、やりませんでしたか? 
これは給食の後、やはり音楽に合わせて歯磨きをするのですが、
途中で腰に手をあてて 歯ブラシをまっすぐ高く掲げるという動作があり、
子供心に恥ずかしかったのですが、これも神奈川では誰も知らないのです・・・。



やっぱりあったんですね、県民なわとび。
ちゃーららーららーらららー♪ という音楽さえあれば、
僕はいまでもできます。体が勝手に動きます。


ところで…、歯磨き体操って何でしょう?

歯磨き体操!
音楽がかかれば、みんとさんの体は勝手に動き、
歯を磨かずにはいられないのでしょうか?

歯磨き体操第1、第2とかあるんですか?
うがいはどうするんでしょう。
ハンコはもらえますか?

興味はつきませんが、体験談をお持ちの方が万一いらっしゃったら、
ぜひお便りください。
  
Posted by nakamurakou at 12:01TrackBack(0)

2005年06月29日

県民なわとび体験情報。

愛媛県には『県民高跳び』という種目があります。
福井県には『県民幅跳び』があるそうです。
群馬県では『県民幅寄せ』という運転テクニックが有名です。
鹿児島県には『県民ハバネロ』という調味料があります。


というのは全てウソですが、『県民なわとび』はあります。多分。
この話題のしめくくりに、県民なわとび体験情報を紹介します。


東京都、H氏より。

> お疲れさまです。
> 掲題の件ですが、同級生に対してアンケート取りました。
>
> 男性 4名 女性7名中、
> 参加したことがある。  0名
> 聞いたことがある。   2名
> 知らない。        9名
>
> 聞いたことがある2名はいずれも穂積町出身者です。
> 大垣などの西濃地方のみで実施していたのでは?


神奈川県etoileさまより。

> 友人がその後、彼女の岐阜出身者ネットワークにアンケートをとった
> ところ、岐阜市出身の人が一人だけ知っていたそうです。



そして北小男子百人の一人、被デスラーパンチ率では学年最上位の、
てるQ(仮名)からも、お便りもらいました。

> 「県民」じゃなくて、「健民」って事もあり得る。
> 上田美和子(仮名)、富山文恵(仮名)、藤田春代(仮名)あたりが、
> 上手かった。朝礼台上で模範演技してた。
> 男では5丁目の大倉広康か。
> 健闘を祈る。さらば。



アンケートまでしていただいたみなさん、どうもありがとう。
これで安心して眠れます。

てるQも健闘を祈る。さらば。  
Posted by nakamurakou at 10:07TrackBack(0)

2005年06月28日

検証方法

結局、ここでいくら僕が吠えても、
『県民なわとび』が本当にあったのかどうかは信じてもらえないだろう。
そこでこんな検証方法を思いついた。


まず、細川茂樹さんに縄を持ってもらい、カメラを設置した部屋に閉じ込めます。
そこに『ちゃ〜らら〜らら〜ららら〜♪』という音楽を流すのです。


すると…。
彼の体は自動的に動き始めるはず。
縄をぶんぶん振り回し、足を高く高く跳ね上げ、後ろ跳びをし、最後のポーズをきめることでしょう。


皆さんよく見て下さい。これが『県民なわとび』です。どうもありがとう!  
Posted by nakamurakou at 10:25TrackBack(0)

2005年06月27日

検証、ペンギンなわとび

愛知県、中山さんからのお便り。


> 「県民なわとび」の謎が非常に気になっています。
> それで、ふと思いついたのですが、
> 「けんみん」という呼び方は、「県民」を
> 指しているのではなく、別のものを聞き違えて
> しまった可能性はないですか?
> 例えば「全員なわとび」
> 「健康みんなでなわとび、略して、健みんなわとび」とか……
> あるいは「ペンギンなわとび」とか「善人なわとび」なんてことも……。


お便り、ありがとうございます。
『県民なわとび』だとばかり思ってましたが、
『健民なわとび』とか『賢民なわとび』の可能性もありますね。確かに。

だけど『ペンギンなわとび』はナイです。
そういう可愛い感じのものではなく、
バレリーナのように足を高く上げることなどを要求されました。
基本的に激しいナワトビです。



具体的に思い出せる範囲で説明しますと、
まず10人がチームになり、ピラミッド型に隊列を組みます。

そして『ちゃ〜らら〜らら〜ららら〜♪』という音楽が始まります。
前奏では縄を左足に掛けて、逆三角形を作り、静止します。
このとき、音楽に合わせて呼吸を整えます。

次に縄を左右に振り回します。
振り回すといっても、びゅんびゅんやるのではなく、あくまで雅やかに、
全身を使い、柔らかく、大げさに動かないといけません。

次に足を高く上げて跳ぶ運動や、後ろ跳びなどを、順番に披露します。
全体にとにかく大げさにやるのが、ポイントです。
途中一斉に後ろ向きになるところが、最大の見せ場です。
最後に縄を左足にかけて静止し、ポーズを決めます。

だけど実際のところ、三百人中二百人位は、だらだら縄を振り回すだけです。
あまり目に余るとデスラーパンチをくらいます。


県民なわとびは、ラジオ体操などと違って『採点』されるものです。
その辺がマスゲーム的なわけです。学校の代表10人に選ばれると、
地域の県民なわとび大会に出場しなければなりません。
だけどその辺りの記憶は、正直あやふやです…。



そんな県民なわとびの存在を完全に証明する方法を思いつきました。
詳しくは明日。  
Posted by nakamurakou at 10:35TrackBack(0)

2005年06月23日

検証、県民なわとび(副題:発つ、かなえ。発つ時、過ぎ去る月日にひきつる鷺、好きと伝えなかった…)

検証をより深めるために、昨日届いたお便りを紹介します。
東京都のsaさまより。

> 一月に一回、何か楽しみがあるといいですよね。
> その日を迎えるまで、じゃあ今月いっぱい頑張ってみるか、よいしょっ
> って感じでぐぐんと上向きになれるので。
> というわけで回りくどいのですが、
> 『100回泣くこと』早くも来月が待ちきれません!
> バイトの給料日よりも断然わくわくします。
>
> そして回文マグカップに見事につられました。
>
> 「発つ、かなえ。発つ時、過ぎ去る月日にひきつる鷺、
> 好きと伝えなかった…」
> (タツカナエタツトキスギサルツキヒニヒキツルサギスキトツタエナカツタ)
>
> かなえさんを見送る鷺の切ない想いです
> (なんだそれ…)
>
> 蛇足ですが、茨城県には「県民体操」(納豆体操?)があるという噂を
> 聞いたことがあります。



センチメンタルな鷺ですね。回文も100回も、どうもありがとう。
そして茨城県の『県民体操』。何だかネバリケがありそうな体操ですね。

東京都の方が知っているということは、
『県民体操』のほうは有名なんでしょうか? ネットで検索してみました。

検索結果

さすがインターネット。『県民体操』の情報は43000件もあります。
図で見る茨城県民体操
図で見ることもできちゃいました。


で、肝心の『県民なわとび』も検索してみました。
県民なわとび検索結果

ああ、なんということでしょう。
この広くて深いワールドワイドウェブ上に、
県民なわとびの情報は4件しかありません。

4件あると言っても、中村航ブログと、中村航ブログを見て書いていただた、
細川さん関連のウェブじゃないですか。

要するにこれ、情報0件ってことですよね。
『県民なわとび』はワールドワイドウェブには存在していないのですね。

なんだかもう県民なわとびなんて、そんなものは無かったような気がしてきました。
検証続けます。  
Posted by nakamurakou at 23:14TrackBack(0)

2005年06月22日

検証、県民なわとび。

県民なわとびについて検証する前に、
昨日届いた三通のメールを紹介しておきたい。


shu♀さんより

> はじめまして。
> 『100回泣くこと』は自然でいい感じのカップルの
> 様子と、ブックとお母さんのやりとりが好きです。
> 来月も楽しみしています。
> Blogも楽しみです。
> ちなみに私も県民なわとびって聞いたことありません。
> 岐阜の公立の幼稚園〜高校まで出ましたが。


etoileさんより。

> そうそう、県民なわとびです!
> 私も気になってました。
> 前回の県民なわとびのブログの後、岐阜県(穂積町)出身の友人に
> 「県民なわとび歌って〜!」とリクエストしたところ、
> 「知らない」と言われました。
> ちなみに、年齢は中村さんとそんなに変わりません。


野口さんより

> こんばんは、野口と申します。1978年生まれです。
> ブログ中の『県民なわとび』に関してです。
> 私は小学校3年生頃から岐阜県民ですが、
> やっぱり『県民なわとび』は知らないのです。
> 最初、話題に出た時は、「私は、引っ越し組だから知らないのだな」
> と思っていたんですが、他にも知らない方がいらっしゃるのですね。
> 周りの友達はみんな知っているのかと思って、ドキドキしていました。
> P.S.ブログのログを読んでみたところ、
> メールには回文をくっつけると良いみたいなので、考えてみました。
>
> 「じゃ、及川は若いオヤジ」(ジヤオイカワハワカイオヤジ)
> 「宇都宮は闇の通」(ウツノミヤハヤミノツウ)
>
> 難しいですね。でも、とても面白かったです。
> 次のメールまで、もう少し精進しておきたいと思います。


みなさん、貴重な情報どうもありがとう。
県民なわとびなんて本当は無かったような気がしてきました。
検証続けます。



『中村航コラムかな feat.マサルサマ』の回文募集は、
マサルサマのサイトでも行われます。  
Posted by nakamurakou at 17:00TrackBack(1)

2005年06月21日

北小学生男子百人〜intermission4〜

小学生のとき『県民なわとび』という変なものをやらされた、
という話を前に書いた。参考1 参考2

その後、岐阜市にお住まいのSさん(22歳)から、お便りをいただいた。

> 『県民なわとび』について質問なんですが
> わたし、はじめて聞きましたがこれは大垣特有なんでしょうか?
> (ちなみにわたしは岐阜市民です)
> でも「市民」ではなく「県民」というからには
> 岐阜県内のいくつかで認知されているものなのでしょうか。
> それともわたしが知らないだけ??
> もしくは名前でピンとこないだけでやったことあるんでしょうか・・・


いやー、『県民なわとび』は皆が想像するよりも、
前時代的で、マスゲーム的で、小学生にしか出来ないもので、
ましてや県民に愛されていたわけでもなく、
確かに昔は『県民なわとび大会』とかあったけど、
もう滅びちゃって若い人は知らないんじゃないのかなあー。
僕らの世代の県民はみんな知ってますよー。


などと思っていたのだが、
先日、『ダーリンは外国人』の小栗左多里さん(岐阜県出身、2〜3学年違い)に会った。

「県民なわとびなんて知りませんよ。あなたは夢をみていたんじゃないですか?」


えー。そんなわけないと思うのだが…。

もしかして小栗さんは照れているのだろうか?
確かに『県民なわとび』は、かなり恥ずかしい動きを要求されるものだから、
隠したい過去、忌まわしい過去、というものに分類されるかもしれない。

だけど俺だって、マッキー(仮名、現刑事)だって、
フジイ(仮名、現製造部長)だって、みんな覚えてますよー。
シゲちゃん(現仮面ライダー)だって、きっと覚えてますよー。
小栗さん、恥ずかしがらなくたっていいじゃないですかー。

と言ったのだが、小栗さんは、
「知りません。あなたは長期間学校を休んでいたこととかありませんか?」
と言う。


なんだか不安になってきた。明日検証してみようと思う。  
Posted by nakamurakou at 11:40TrackBack(0)

2005年06月14日

北小学生男子百人〜intermission3〜

関ヶ原の林間学校で、もうひとつ思いだした。
メインのレクリェーションでの『古戦場ウォークラリー』でのこと。

岐阜県、関ヶ原と言えば、天下分け目の合戦場。
そこを六人くらいのグループで、順繰りに巡る。
ここは東首塚、次は石田三成陣跡、次は決戦地、という具合に、
山を登ったり下りたり、と1日かけて歩き回る。

チェックポイントにはデスラーとかクニエダセンセーとかがいて、
ハンコを押してくれる。教師ってのはつくづく大変な職業だ。


で、夕方になり、くたびれ果てた各グループは、宿舎に帰還した。
ところが戻って来ないグループが一組あった。
地図もあるのだし、チェックポイントもあるのだから、
戻ってこれないわけはないのだが、三百人を超える小学生となると、
そういう奴らも現れるということだ。

夕飯になっても、テントチームがテントに入る時間になっても、
彼らは戻ってこない。警察の捜査線も引かれ、
先生達による、夜の古戦場ウォークラリー(探索目的)も行われた。
全く教師ってのは大変な職業だ。


長い時間が経ち、結局、彼らは滋賀県で保護されて戻ってきた。滋賀県…。
岐阜県と滋賀県の位置関係はよく分かっていただけないかもしれないが、
近くはない。岐阜県の小学生の精神的な距離感で言うと、滋賀県は異国だ。
ひとまず岐阜県警の管轄外だ。


彼らは古戦場をどこかの時点で離脱し、山を下り、谷を越え、
矢尽き、刀折れ、旗は破れ、最後は滋賀県で保護されたのだ。


「お前らは落ち武者か!」
とデスラーが言ったかどうかは分からないが、僕なら言う。  
Posted by nakamurakou at 13:03TrackBack(0)

2005年06月10日

北小学生男子百人〜intermission2〜

前回までの総まとめはこちら

林間学校といえば、夜の怪談話。
普段目立たない人が、突然霊感を発揮したりして、
ぎゃあぎゃあ騒ぐというようなことは、全国的に同じだと思う。


僕らが泊まったのは天下分け目の関ヶ原。現在は古戦場だ。
『敗れた西軍の怨念が、霊となり山を漂っている』と、
普段目立たない人は言った。

今、窓の外に落武者が見えた、とか、生首が飛んでいた、
とか、普段目立たない人は、目をきらきらさせながら語るのだ。


さて。
ここで山の中でテントをはったテントチームの話だ。

まあ、殆どの人間は、牛乳を三秒で飲んだりするヤツだったので、
大丈夫だったと思うが、中には繊細な人もいたと思う。
そういう人は、本気で恐ろしかったんじゃないかと思う。

だって何もない真っ暗な山ですよ。
テントの中で寝ていたら、ざっしゅ、ざっしゅ、ざっしゅ、ざっしゅ、
と足音が聞こえる。

お、落ち武者かも…、と震える繊細な人。
突然、テントの幕が開き、ぬっと突き出るデカい顔。
ぎぇぇぇぇ!

それが落ち武者ではなくて、
「おい、お前らもう寝たか?」
というデスラーの見回りだったとしても、相当に恐い。  
Posted by nakamurakou at 10:42TrackBack(1)

2005年06月07日

北小学生男子百人〜intermission〜


北小学生男子百人というが、実際にはもっと多くの男子がいた。
当然、同じ数だけ女子もいる。

時代もあったのだろうが、実際、とっても人数の多い小学校だった。
一学年のクラスは8クラスを下ることなく、全校生徒で二千人以上いた。


今から考えると、統率する教師は大変だったのではないか。

例えば遠足に行くとして、当時はバスで遠足とかではなかったから、
二列になってぞろぞろ歩く。

先頭の安達君が駅に着く頃、
最後尾の渡辺君はまだ校門を出たばかり、ということだってあり得る。


そんなことを考えていたら、
あることに気が付いた。


五年生のとき、関ヶ原の林間学校に行ったのだが、
施設内に泊まるチームと、テントに泊まるチームに分かれていた。

女子の全てと男子の半分は、二段ベッドのある部屋に泊まり、
残り半分の男子は、デスラーとかと一緒に山の中でテントを張って寝た。


当時は(ふーん、テントか)という感じで、別に何とも思わなかったが、
今、気付いた。完全に気付いた。簡単なことだった。

要するに人数が多すぎたのだ。
入りきらないから、お前らはテントに行け、と。
山で寝ろ、と、そういうことだったのだ。


本当に今、気付いた。  
Posted by nakamurakou at 10:08TrackBack(0)

2005年03月03日

北小学生男子百人、凶器準備集合、未遂9

北小、凶器準備集合、未遂の続き。


-これまでのあらすじ-

【ケンカだ、ケンカだ、集まれ!】
の噂に、ふらふらと憑かれてしまった小学生男子百名。
バードの勇気ある告白により、計画は六組の先生に伝わった。
情報は恐怖の暴凶星『デスラー』を経由して、一組の『ナルピー』へ。
とにかくもう、社会科資料室には呼ばれたくないのだ!
どうする? どうなる? 北小小学生男子百名!


--


授業のチャイムが鳴っても、ナルピーは戻ってこなかった。
休み時間のカオスは、そのまま延長され、
僕らはこそこそと明日のことを話し合った。


(ライターを握って、手にバンテージを巻くといいらしいぞ)
(バンテージって何だ?)
(包帯でいいんだよ)
(いっちゃんはカイザーナックルを持ってくらしいぞ)
(なんでそんなもん持ってんだ?)
(ジャンプの最後のページで買ったらしいぞ)
(まじかよ)
(たくじ、お前、旗作ったかよ)
(いや、まだ)
(早く作れよ)
(何て書けばいい?)
(自分で考えろよ)
(き、『北小』でいい?)
(…いいんじゃないかな)


などという話が延々と続いた。

それにしても、ナルピーはいつまで経っても教室に来なかった。
今にして思うと、以下のような会話が交わされていたと予想される。


デス「先生、うちの男子共が、他校と喧嘩すると言っているらしいですよ」
ナル「他校と? それは大問題だ。誰です?」
デス「それが、四人五人じゃなくて、学年全体らしいんですよ」
ナル「ほほう。首謀者は誰です?」
デス「それは分かりません」
ナル「では、私が調べましょう。先生は体育館に生徒を集めて下さい」
デス「相手校にも連絡しないといけないですね」
ナル「そうですね。至急、取り調べましょう。他の先生にも連絡して下さい」


そんな会話が本当に行われていたのかどうかは、分からないが、
とにかくその後、全てのクラスに、次のような指令が下った。

『男子は全員、体育館に集まりなさい』

何故、男子だけ? 全員とは何事? 僕らにはワケが分からなかったが、
体育館に向かう途中、マッキーが教えてくれた。

「バードがチクったんだよ」
マッキーは身振り手振りを交えて、そのときの様子を話してくれる。
何だかとても嬉しそうだ。


しかしマッキー(現在、岐阜県警刑事)は気付いていない。
もうこうなってしまったら、六組も一組も一緒だ。
君らもデスラーパンチやグリグリ・ビターンから逃げられない。

僕らのほうが慣れている分、ショックは少ないのだ。


続く。  
Posted by nakamurakou at 22:26TrackBack(0)

2005年02月28日

北小学生男子百人、凶器準備集合、未遂8

北小、凶器準備集合、未遂の続き。


-これまでのあらすじ-

【ケンカだ、ケンカだ、集まれ!】
の噂に、ふらふらと憑かれてしまった小学生男子百名。
バードの勇気ある告白により、計画は六組の先生に伝わった。
情報は恐怖の暴凶星『デスラー』を経由して、一組の『ナルピー』へ。
グリグリ・ビターンだけは避けたい! でももう無理だ。
どうする? どうなる? 北小小学生男子百名!


--

僕らは一組で朝の会を終えたところだった。

一時間目の国語が始まるまでの、五分間。
束の間のカオスに教室は包まれる。

他校とのケンカを明日に控え、
僕らの静かな興奮もピークを迎えようとしていた。

しかしながら何故か、「どこに何時」とか、「相手の戦力はどんなだ」とか、そういう肝心なことを言うヤツはいなかった。
ただ、「旗」とか「ライター」とか「果物ナイフ」とか「木刀」とか、
そういう、普段言ってはいけない言葉が、ひそひそと囁かれ続けていた。


と、そこで、がらがらと扉が開き、巨大な顔がぬっと突き出た。
デ、デスラーだ! 一瞬で教室に緊張が奔った。

「先生はいないのか?」
「いませーん」
「資料室か?」
「分かりませーん」
「そうか…」

デスラーは僕らの教室を去り、再び平和な時が戻った。

多分、デスラーは社会科資料室に向かったのだろう。
ナルピーは普段、社会科資料室を根城にしていた。

社会科資料室…。
ここで社会科資料室について説明しなければならない。


社会科資料室のことを、僕らは『取り調べ室』と呼んでいた。
そこは極めて近寄りたくない部屋だった。

ナルピーはそこで、展示してある弥生式土器を、自分用の灰皿にしていた。
何か事件が起こると、ぷはー、と煙を吐きながら、
僕らの取り調べを行った。

取り調べと言っても、もちろんカツ丼は出ない。
弁護士も呼べないし、黙秘権もなかった。

どんなに友人に口止めされていても、グリグリの前には無力だった。
その部屋に呼ばれると、誰もが何もかもを白状してしまう。
現代の警察より、江戸時代の捕り物を想像していただくと、
分かりやすいと思う。

どんな難事件も、一人つかまると、芋づる式に犯人が挙げられた。
小学生は甘いものと恐いものには、逆らえない。
基本的に、小学生など掌握するに容易いのだ。


続く。  
Posted by nakamurakou at 23:08TrackBack(0)

2005年02月25日

北小学生男子百人、凶器準備集合、未遂7

北小、凶器準備集合、未遂の続き。


-これまでのあらすじ-

【ケンカだ、ケンカだ、集まれ!】
の噂に、ふらふらと憑かれてしまった小学生男子百名。
バードの勇気ある告白により、計画は若くて優しい六組の先生に伝わった。
さらに計画は五組の担任、恐怖の暴凶星『デスラー』に伝わる。
笑うマッキー(現在、刑事)。焦るフジイ(現在、製造部長)。
地球滅亡まで、あと365日!

--



若くて優しい六組の先生と、デスラーはひそひとと密談した。
デスラーもいつになく深刻な表情だ。
そこからの進行は、簡単に予想できる。

デス「西小とケンカする者、手を上げろ」

顔を見合わせ、ぱらぱらと手を上げる数名。

デス「これだけか? フジイ、お前は違うのか?」
フジ「…いや、僕は東小とケンカします」
デス「東も西も一緒だ。全員手を上げろ」

結局、クラスの男子殆どが手を上げる。
デス「よし、全員立て」

ばこっ、ばこっ、ばこっ、ばこっ、ばこっ、ばこっ、ばこっ、ばこっ、
と、デスラーパンチの音が響く…。


となるはずだったが、そうはならなかった。
密談を終えたデスラーは、不気味な静けさで「自習」と言った。

五組ピラミッドの頂点、フジイ以下男子二十名は、
取りあえず難を逃れたことになる。

デスラーは、これはいつもと違う、大問題だ、と判断したらしい。
六組の担任と共に、一組の担任「ナルピー」の元へと向かった。


ここでナルピーについて説明する。

ナルピーはいわゆる学校の生徒指導の任についていた。
何か事件が起こると、子供は子供なりに、誰かを庇ったり、
自分が難を逃れようとウソをついたりするのだが、
ナルピーの取り調べの前には、全く無力だった。

ヘビのような追跡と、巧みな締め上げで、だいたいのウソは見抜かれた。
そして最後のシメは「グリグリ・ビターン」。

ナルピーはまず、
「てんでなっとらん。デタラメもはなはだしいぞ!」
と高らかに宣言する。

そして両こめかみに固い拳を当て、ぐりぐりとねじりあげる。
地方によっては、ウメボシなどと呼ばれているやつだ。
そして充分に、充分に、充ー分に練りまくった後、
ビターンとビンタをかます。


デスラーパンチを喰らうと、二、三日間、ぼうーっとしてしまうのと比べて、
グリグリ・ビターンは、二、三日、気分が落ち込む。
食欲が失せる感じだ。(でも今から考えるとナルピーも良い先生だった)


そんなナルピーのいる一組に向かうデスラー。

今、一組男子には確実に危機が迫っていた。
そもそもこの話は一組が出どころだ。

イトー君もマツオカ君もオーハシ君も、それより何より、
「ハーイマンナーン」などとくだらないギャグを飛ばしている、中村航。
お前もピンチだ!

どうする? どうなる? 北小小学生男子百名!



続く。  
Posted by nakamurakou at 10:49TrackBack(0)

2005年02月24日

北小学生男子百人、凶器準備集合、未遂6

【ケンカだ、ケンカだ、集まれ!】
の噂に、ふらふらと憑かれてしまった小学生男子百名。
六組の朝の会。バードの勇気ある告白で、計画が大人に洩れてしまった!


若くて優しい六組の先生は、隣の五組に向かった。
五組の担任は、恐怖の暴凶星、『デスラー』。
ここで『デスラー』について説明する。

デスラーは何故、デスラーと呼ばれていたのだろう?
とても簡単。顔がデスラーに似ていたからだ。

しかし、今から考えると、そんなに似てなかったかもしれない。
本当のデスラーは、冷徹で、大艦隊を率い、顔は青く、声は『伊武雅刀』だ。

子供にとって恐怖の対象をビジュアル化すると、
そういう顔の青い異星人になる。

先生に対する恐怖と、顔の輪郭が、デスラーと先生を
見事に結びつけたのだろうと思う。


デスラーはとても小さい軽自動車に乗って出勤する。
僕らはその軽自動車を、『デスラー艦』と呼んでいた。

体格も顔も大きいデスラーが、それに乗っている姿は、とても窮屈そう。
デスラー艦というより、地球を脱出するカプセルのような感じだった。

そのギャップと同じく、今から考えるとデスラーは、
恐いだけでなく、ヒューマンタッチで、ちょっとしたユーモアがあった。

本当のデスラーが、同胞を思い、義に厚く、
スターシャを恋うていたように、だ。


しかしそんなことは関係なかった。
とにかく、デスラーパンチは痛い!

それは痛いというより、熱かった。
くらったら、大体二、三日は、地に足がつかないような、
ぼうーっとした感じに昇天する。


続く。  
Posted by nakamurakou at 14:05TrackBack(0)

2005年02月23日

北小学生男子百人、凶器準備集合、未遂5

【ケンカだ、ケンカだ、集まれ!】
の噂に、ふらふらと憑かれてしまった小学生男子百名。
決行を翌日に控えた朝の会で、バードが勇気ある告白をした。

「先生、みんなが明日、ケンカをするって言ってます」

「…ケンカ?」六組の担任の先生は不思議そうな顔をした。

若くて優しくて、いつも笑っているこの先生は、
男子にも女子にも人気があった。

「みんなでケンカってなんのことだ?」

ざわつく六組の教室。女子にはなんのことか分からない。
六組男子の、ピラミッドの頂点にいた塩ちゃんあたりは、
軽く舌打ちしたかもしれない。

「じゃあ、ケンカする人は手を上げて」

男子は塩ちゃんの出方を窺いつつ、バラバラと手を上げる。

マッキー、内藤、甚田、どんく、塩ちゃん、トミー、福井…、
結局、男子の半分以上が手を上げ、先生を軽くたじろがせた。

「お前ら、ケンカって誰とするんだ?」

「西小です」と福井が答え、
「ばか、東小だよ」とマッキー(現、刑事)が言う。

「に、西小って、お前ら、どこでケンカなんかするんだ?」

「ミキ公園です」とトミーが答え、
「ばか、河原だよ」とマッキー(現、刑事)が言う。


「お前たち…」と若くて優しい先生は言った。
「どうしてケンカなんかするんだ? ケンカの理由は何なんだ?」

「分かりませーん」と答える福井。

「僕も知りません」
「聞いてません」
口々に答える六組の生徒。

「分かりませんって、どういうことだ?」

「僕はー、1組のイトー君に聞きましたー」
「僕はー、5組のフジイ君に聞きましたー」

「そうかそうか。じゃあ、先生が1組と5組に連絡しに行く。みんなは教科書開いて待ってなさい」
「はーい」「はーい」

という感じに、無事、6組の朝の会は終わった。



だけど、ちょっと待て、6組の生徒よ。マッキーよ、トミーよ、デブクイよ!

お前らはそれでいいかもしれん。
優しい先生に叱られて、ごめんなさーい、で済むだろう。

だけど1組と5組の生徒はどうなる。

5組の先生は、恐怖の暴凶星、『デスラー』。
そして僕ら1組の先生は、カミソリより冷徹な『ナルピー』

お前らは、恐怖のデスラーパンチや、
ナルピーのグリグリ・ビターンを知らないから、
そういうことが言えるのだ!



続く。  
Posted by nakamurakou at 10:26TrackBack(0)

2005年02月22日

北小学生男子百人、凶器準備集合、未遂4

【ケンカだ、ケンカだ、集まれ!】
の噂に、ふらふらと憑かれてしまった小学生男子百名、
決行を翌日に控え、朝の会のルーチンをこなしていた。

この話を首謀していたのは、1組の男子。
4階の西の端に位置する、僕が居たクラスだ。

事件はそこから、ずーっと東に向かった6組で起こった。
朝の会の終盤の出来事だ。

先生の長い話が終わったあと、
その救世主は「先生」と言って、手を挙げた。

「先生、みんなが明日、ケンカをすると言ってます」

朝の会でそう宣言した、救世主の名はバード。
サンダーバードの人形に似ているため、バードと呼ばれていた。

後でマッキー(仮名)から聞いた報告によると、
バードは真っ赤な顔をして、手を挙げたという。
「先生」と手を挙げたものの、すぐにしゃべることが出来ず、
随分、間が開いたという。


まあ、小学生男子とはいえ、170人もいれば、
まともな判断が出来る人間もいるだろう。

しかし自らの危険と不利益を省みず、
間違いを正そうという勇気を持てる人間は少ない。

今、社会の中を見渡してみても、そうではないだろうか?
匿名の告発文書じゃない。バードは自ら手を挙げたのだ。



バードとはその後、付き合いがないため、
今どこで、何をしているのかは、分からない。

ちなみに、バードが手を挙げた後、
「バードがチクった!バードがチクった!」
と満面の笑みで、わざわざ西の端の1組まで報告しにきたマッキーは、
今、岐阜県警で刑事をしている。
(マッキーもとてもいい奴です)


続く。  
Posted by nakamurakou at 09:49TrackBack(0)

2005年02月18日

北小学生男子百人、凶器準備集合、未遂3

【ケンカだ、ケンカだ、集まれ!】
の噂は蔓延し、いよいよ決戦は翌日に迫っていた。

微熱を帯びたような、興奮状態で、
大垣北小百人の男子生徒は、登校した。

そして朝の会。
「おはよーございます」から朝の校歌斉唱という、
ルーチンワークを、僕らはこなした。


チャーン、チャーチャ、チャン♪(前奏)

西にそびえーるー、伊吹山ぁー♪
東になーがーいー、いーびーの川ぁー♪

大地はきーよく、ココロすみ、コーコロすみぃー♪
ともに学ぼおーおおー、きーたしょう、健児〜♪


などと歌いながらも、戦闘モードをココロに秘める悪の北小健児、百人。
しかし、歌い終わった直後、誰も予想しなかった事態が起こった。


続く。  
Posted by nakamurakou at 11:17TrackBack(0)

2005年02月16日

北小学生男子百人、凶器準備集合、未遂2

僕が通っていた北小は、生徒の人数がやたら多く、
一学年に八クラスあった。

僕らの学年は300人を超え、男子だけで170人くらい。
その男子の中で、ひそひそと、その話が走り出した。

【ケンカだ、ケンカだ。みんな集まれ、集合だ…】

地上を蔓延するウィルスのように、その話は走った。

【場所はミキ公園。時間は再来週の土曜…】

体が弱いものや、先生にチクりそうな者を避けて、話は伝播する。

【女子とか、あいつらとかには絶対に洩らすな…】

こそこそこそこそ、と僕らはそれを伝え合い、
当然、伝言ゲームのように、話は捻れた。

その話の中心に居るのは誰なのか? 相手は誰なのか?
殆どの人間に分かっていなかった。

相手は西小だ、と言うものもいたが、東小だ、と言う者もいた。
場所は河原だ、という者もいたし、駅に集合、と言う者もいた。
今週か来週かも曖昧だった。

乗り気な者、ビビり気味な者、半信半疑な者。
いろいろ居たが、とにかく100人位の男子は、軽く興奮気味に、
様々な噂を地下で囁きながら、その日が来るのを待った。
全員が、妙な熱気に包まれていた。

『100人もの小学生が、大人の引率とかではなく、どこかで何かをする。』
ということが、僕らの熱気の根本にあったように思う。

続く。  
Posted by nakamurakou at 11:40TrackBack(0)

2005年02月15日

北小学生男子百人、凶器準備集合、未遂1

先週末、所用のため岐阜に行った。岐阜は寒かった。
夜は同級生と飲んだのだが、話題にのぼったのは、

『北小学生、凶器準備集合、未遂事件』のこと。

お、思いだした。思いだした。はっきりと思いだした。

あれは誰が悪いわけでもなかった。
ただ、僕らが小学生だったのが悪かった。

小学生の噂は膨張し迷走し、時に出口を失って、
風船のように、ぱん、と弾ける。

そんな話なのだが、長くなりそうなので、明日書きます。  
Posted by nakamurakou at 13:42TrackBack(0)