2005年02月24日

北小学生男子百人、凶器準備集合、未遂6

【ケンカだ、ケンカだ、集まれ!】
の噂に、ふらふらと憑かれてしまった小学生男子百名。
六組の朝の会。バードの勇気ある告白で、計画が大人に洩れてしまった!


若くて優しい六組の先生は、隣の五組に向かった。
五組の担任は、恐怖の暴凶星、『デスラー』。
ここで『デスラー』について説明する。

デスラーは何故、デスラーと呼ばれていたのだろう?
とても簡単。顔がデスラーに似ていたからだ。

しかし、今から考えると、そんなに似てなかったかもしれない。
本当のデスラーは、冷徹で、大艦隊を率い、顔は青く、声は『伊武雅刀』だ。

子供にとって恐怖の対象をビジュアル化すると、
そういう顔の青い異星人になる。

先生に対する恐怖と、顔の輪郭が、デスラーと先生を
見事に結びつけたのだろうと思う。


デスラーはとても小さい軽自動車に乗って出勤する。
僕らはその軽自動車を、『デスラー艦』と呼んでいた。

体格も顔も大きいデスラーが、それに乗っている姿は、とても窮屈そう。
デスラー艦というより、地球を脱出するカプセルのような感じだった。

そのギャップと同じく、今から考えるとデスラーは、
恐いだけでなく、ヒューマンタッチで、ちょっとしたユーモアがあった。

本当のデスラーが、同胞を思い、義に厚く、
スターシャを恋うていたように、だ。


しかしそんなことは関係なかった。
とにかく、デスラーパンチは痛い!

それは痛いというより、熱かった。
くらったら、大体二、三日は、地に足がつかないような、
ぼうーっとした感じに昇天する。


続く。

Posted by nakamurakou at 14:05 │TrackBack(0)

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