2005年02月23日

北小学生男子百人、凶器準備集合、未遂5

【ケンカだ、ケンカだ、集まれ!】
の噂に、ふらふらと憑かれてしまった小学生男子百名。
決行を翌日に控えた朝の会で、バードが勇気ある告白をした。

「先生、みんなが明日、ケンカをするって言ってます」

「…ケンカ?」六組の担任の先生は不思議そうな顔をした。

若くて優しくて、いつも笑っているこの先生は、
男子にも女子にも人気があった。

「みんなでケンカってなんのことだ?」

ざわつく六組の教室。女子にはなんのことか分からない。
六組男子の、ピラミッドの頂点にいた塩ちゃんあたりは、
軽く舌打ちしたかもしれない。

「じゃあ、ケンカする人は手を上げて」

男子は塩ちゃんの出方を窺いつつ、バラバラと手を上げる。

マッキー、内藤、甚田、どんく、塩ちゃん、トミー、福井…、
結局、男子の半分以上が手を上げ、先生を軽くたじろがせた。

「お前ら、ケンカって誰とするんだ?」

「西小です」と福井が答え、
「ばか、東小だよ」とマッキー(現、刑事)が言う。

「に、西小って、お前ら、どこでケンカなんかするんだ?」

「ミキ公園です」とトミーが答え、
「ばか、河原だよ」とマッキー(現、刑事)が言う。


「お前たち…」と若くて優しい先生は言った。
「どうしてケンカなんかするんだ? ケンカの理由は何なんだ?」

「分かりませーん」と答える福井。

「僕も知りません」
「聞いてません」
口々に答える六組の生徒。

「分かりませんって、どういうことだ?」

「僕はー、1組のイトー君に聞きましたー」
「僕はー、5組のフジイ君に聞きましたー」

「そうかそうか。じゃあ、先生が1組と5組に連絡しに行く。みんなは教科書開いて待ってなさい」
「はーい」「はーい」

という感じに、無事、6組の朝の会は終わった。



だけど、ちょっと待て、6組の生徒よ。マッキーよ、トミーよ、デブクイよ!

お前らはそれでいいかもしれん。
優しい先生に叱られて、ごめんなさーい、で済むだろう。

だけど1組と5組の生徒はどうなる。

5組の先生は、恐怖の暴凶星、『デスラー』。
そして僕ら1組の先生は、カミソリより冷徹な『ナルピー』

お前らは、恐怖のデスラーパンチや、
ナルピーのグリグリ・ビターンを知らないから、
そういうことが言えるのだ!



続く。

Posted by nakamurakou at 10:26 │TrackBack(0)

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